恋。ときどき雨



「おい、どうした!?」



美弥、泣いてる?



「この香りのおかげで、

 元気になれた・・・・・・!!」



顔を歪ませる美弥



「頭、痛い・・・!!」



「大丈夫か!?」



「忘れたことって、なに?

 思い出さなきゃいけないことって?」



「・・・今は、ゆっくりでいいから」



そう言って、美弥を家に送る



自分の家に入って、ベッドに倒れこむ



「・・・俺が出来ることって、なんだ・・・?」



手に入れようとしたものは、

簡単に手に入らず

反対に失ったものは大きい



美弥の両親は

「美弥が階段で足を踏み外した」

って言ってたけど・・・



運動神経のいい美弥があんな怪我して

本当に落ちるのか・・・?



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