激しく愛して執事様 SWeeT†YeN ss集
第6話 デジ亀

────カシャッ!



「またですか? お嬢様」


「アハハハ、この顔、最高よ! またコレクションが増えちゃったわ。いつか柏原写真集を発売できそうね、柏原」



 本当に……このお嬢様ときたら。


 頼むからやめてくれ、心底迷惑な話だ!


────事の発端は数ヵ月前、お嬢様の気紛れな一言からだった。


「柏原、私デジ亀飼いたいわ」


「デジカメですか? ああ……なるほど。どのようなタイプのものがよろしいでしょう。至急手配いたします」


 カメラ専門店の店主を屋敷に呼びつけて、このわがままお嬢様に見合うものを買い与えてやればいい。


 普段からこのお嬢様の買い物は、個室のフィッティングルームのある店や、ブランドバイヤーを自宅に呼び立てて買い物をするパターンが常だ。


 電化製品などは、ヨーロッパの専門メーカーに注文することも多いが、それは俺が使い慣れているからであって、彼女が使うものはメイドインジャパンの物がいいだろう。











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