激しく愛して執事様 SWeeT†YeN ss集

「だって、学校のクラスメイトたちが、必須アイテムを『マイポット』と『デジ亀』だって言っていたのよ! 私聞いたのよ!」


 なるほど、お嬢様も世間体が気になる年頃になったのか……成長したものだ。


 少し感慨深いな。


 人と同じで在りたいという願望は集団生活にいる自分を認識しているということだ。

 友人の少ない彼女にとって、これはとても望ましい傾向だ。


 が、しかし。


「『マイポット』は、私には柏原という有能な執事がいるから、いつでもお茶をいれてくれるでしょ? だから、いらないわ」


マイポット?
俺はポットか?

湯沸し器レベルか?


 
 多分、iPodを知らないのだろう……



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