激しく愛して執事様 SWeeT†YeN ss集

「申し訳ございません。このような出で立ちでございますし、生地を練り上げるのは力仕事でしょう。

 お嬢様はラウンジでおくつろぎくださいませ。すぐに、お作りしますから」


 お嬢様は、可愛らしく首を傾げる。


「いいのよ。乱れた柏原嫌いじゃないわよ。私も女の子だもの、クッキーくらい焼けるようになりたいわ」と……ねだる子供のように柔らかく微笑む。


 本当に…この方は………



 これで、頭の中身が正常ならばどんな男でも軽く落とせるであろうに。 非常に惜しい存在だな。






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