笑顔の向こう側 ~先生とわたしの軌跡~
でも、ちゃんと気持ちを言わなきゃ伝わらない

先生がわたしを好きだと言ってくれてるのに

自分の言葉で何かを
言わなきゃいけない

『手遅れなわけないよ。そんな簡単に先生の事を忘れられるような気持ちじゃなかったんだから。
どんなに頑張って
忘れようとしたって
前よりもっと好きに
なっていってるよ』

それが今のありのままの気持ちだったんだ

本当の気持ちだった

先生に隠してきた気持ち

先生の瞳を見て伝えた

自分の中の気持ちを
口に出して言えたら
突然涙が溢れてきていた

ずっと我慢してきた
気持ちと一緒に溢れた

『…良かった。もう…
もう俺の事なんか
嫌いになっちゃった
のかと思ってたから』

そう言って、先生は
もう一度わたしを強く
抱きしめてくれていた

今度はわたしも先生を
強く強く抱きしめた

そして、目を合わせて
呼吸を合わせてから…









キスをした
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