笑顔の向こう側 ~先生とわたしの軌跡~
『おぅ、高志!』

『よっ!大地』

しまっちと美穂さんは
先に着いていた

『はじめまして。
黒木夏海です』

緊張しながらも
美穂さんに挨拶をする

美穂さんは立ち上がって微笑みながら

『高瀬美穂です。
よろしくね』

と言った

わたしより年上なのに
可愛いという言葉が
当てはまる人

想像していたのとは
全くの別人

笑顔の似合う
とても素敵な人だった

3人はビール、わたしはウーロン茶で乾杯した

そこに疎外感はない

先生が居てくれたから
なんだと思う

会話は盛り上がり
大学時代の話も聞いた

それでも3人はわたしを退屈させるような話は
せず、むしろわたしは
とても楽しんでいた
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