笑顔の向こう側 ~先生とわたしの軌跡~
みどりの様子がおかしい

ゴールデンウイークが
明けて、何日もそう
思う日が増えた

ボーっとしている時が
あったり、ため息を
ついたり

そして何よりも
笑顔が悲しかった

いつもお腹を抱えて
笑うほど、いろんな
話をするのに

最近何かが違った

わたしの思い過ごし
かもしれないと
思って、それを願った

『みどり、次の授業
サボっちゃおっか』

お昼のお弁当を
食べ終わって、窓の外を眺めているわたしたち

わたしは、みどりに
顔を向ける事なく言った

『え?何で?』

みどりはとぼけて
いるような言い方をする

『いいから
サボっちゃお!』

わたしは、みどりの
手を引っ張って
屋上に向かった
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