あくしゅ。

まっすぐな誠意

週刊誌にスクープされた事。

それによって

会社に多大な迷惑を

掛けてしまった事。


里美は自分の行動について

深く考えていた。


「もう、

 どうしたらいいんだろう……」


無音の部屋の中、

里美は気力なくただ座っていた。


ピンポーン、ピンポーン


乱暴にインターホンが鳴り響く。


「瀧田さーん?

 お話伺いたいんですけどー」


マスコミからの取材攻撃。


鳴り響く音に耳を塞ぐ。


里美は静かに窓の外を見た。


そこにはマスコミが数名

里美の家を張っているようだった。


「もう、嫌だよ……」


里美は頭を抱えてうずくまった。


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