あくしゅ。

優しさに包まれて

それから暫く経って、

里美の家のインターホンが鳴った。


「はい」


「Jake」


里美はゆっくりと玄関を開けた。


そこには会見の姿のままの

ジェイクが立っていた。


ジェイクは里美の右手首を取り、

「ボクト イッショニ キテホシイ」

と言い里美を連れ出した。


「え……あ……」


里美は答える間もなく、

状況を飲み込めぬまま

ジェイクに引っ張られた。


着いた先はとあるビル。


「イコウ」


ジェイクにエスコートされるまま

里美はついていく。


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