あくしゅ。
自宅に着き、

いつもの様にポストをチェックした。


毎月届く見慣れた請求書を手に取ると、

一番奥に白いA4の封書が届いていた。


「なんだろう、これ」


里美は徐に封書に目をやった。


“ジェイク・リン ファンクラブ会報”


一瞬にして里美の目が輝いた。


溜まっていた疲れが一気に吹き飛んだ。


待ちに待った会報がようやく届いたのだ。


里美の足取りは軽く、

封書を大切に抱えながら家へと入った。


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