あくしゅ。
「あげたプレゼントなんだけど。

 あれね、

 ジェイクの一番の宝物なんだって。

 しかも最近のイベントで

 必ず身に着けてくれてるの!」


里美は段々と興奮しながら言った。


それを聞いた由香は

冗談まじりに里美に囁いた。


「ねぇねぇ。

 それって、里美が気に入られたんじゃん?」


その言葉に里美の顔が一気に熱くなり、

心臓も飛び出る程に激しく鼓動し始めた。


「え……そうなのかな……」


本当にそうなのなら心の底から嬉しい。


由香の言葉が本当であって欲しい。


「さぁ、どうだろうね。

 本当の事はジェイクにしか分からないよ」


まるで子どもの様な

いたずらな表情で由香は言った。


里美の胸の高鳴りは

暫く落ち着きそうにない。


「あ、そうだ。ねぇ、里美」


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