初恋-はつこい-

昼休みの図書当番

昼休み。


給食を食べ終え、

真由は花帆と杏奈と一緒に

廊下で話していた。


「おい、菅野」


横から乱暴な声が響いた。


真由はその声の方へと振り向く。


そこには同じ図書委員の勇二が立っていた。


「今日、図書室の当番だから、

 今から行くぞ」


「そ、そうだったっけ……」


真由は委員会の仕事があるのを

すっかり忘れていた。


1年1組から順番に、

昼休みに図書室での貸し出し受付の

当番をする事になっていた。


その当番が今日、

真由たちに回ってきたのだ。


「ほら、とっとと行こうぜ」


そう言うと勇二は

真由をおいて行ってしまった。



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