初恋-はつこい-

香坂君と2人きり

香坂君に確かめたい、けど……


真由の心の中は複雑だった。


玲子の言葉の意味を

どうしても知りたい。


しかし、直接圭輔に聞き出す事など、

今の真由には到底出来ない。


答えのない問題を

ぐるぐると考えていると、

保健の先生が

真由の隣のベッドのカーテンを

開ける音がした。


「香坂君、気分はどう」


こ、香坂君!?


保健の先生が口にした名前に

真由は酷く動揺した。


「もう少し寝させてください」


隣から心地良い圭輔の声が聞こえた。



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