Sweet Life



菜摘が唇を離し


「樹…此処じゃ嫌だって」


俺の首にすがり付いて


「ね。もうすぐ朝御飯来るから」


「……」


「樹…ァン」


チュッ!


胸にキスをして


「上がるか」


「うん」


抱き上げて風呂場を出る。


着替えを済ませると


ピンポン


朝飯が運ばれて来た。


菜摘が


「間一髪だったね」

悪戯っぽい笑顔で


「フッ そうだな」


朝飯を済ませ旅館を後に家に向かう。


「楽しかったね」


「そうか?」


「樹は楽しくなかったの?」


運転してる俺の腕に手を掛けて


「樹」


「楽しかったさ。一つを除いては」


「えっ?」


「またお預け喰わされた」


「嫌だ~樹の馬鹿」


顔を真っ赤にして顔を背ける。


「ククク…」


「もう!」


「ククク…ハハハ…」





【樹 side 終】





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