Sweet Life

其の一




今日から夏休み


でもゆっくり寝てはいられない。


樹は学校があるもんね。


朝御飯を作り


「樹、時間だよ」


「……」


「樹ってば!」


向きを返られた。


「もう、遅刻するよ」


揺すったら


ドンッ!


「ち、ちょっと」


腕を引っ張られ樹の胸に


「お前、朝から煩い」


煩いって…


「お、起きない樹が悪いんじゃない」


夕べは二人とも12時には寝たわよ。


私はちゃんと起きてるんだからね。


「起きるから」


「離して下さい」


閉じていた目を開けて


「キスして」


「えっ?」


「目覚めのキスを」

「……」


何で目覚めのキスなんか…


「夕べお預け喰らってるし…キスすらしてくんなかった」


「……」


夕べキスなんかしたらそれだけで済まなかったでしょうが。


「樹…」


「今晩の手付けに」

「は、はぁ?」


どういう意味ですか?


「俺、欲求不満なの。菜摘さんが足りないわけ。だから」


いや、お顔は笑ってますよ。


「菜摘」



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