Sweet Life



「今日てか今、お父さん家にいるか?」


へっ?


また話しが飛ぶ。


すみません、甘い雰囲気は何処へ…


「菜摘」


「あ、ううん。今日は休日出勤で夜は新年会だって」


「そっか」


何か考えながら


……


…ぅ、ぅうん?


「ちょっと」


「ん?」


「胸」


「胸がどうかしたか?」


ニヤリッと笑い


「触らないで下さい」


「クククク…お前、反応鈍いな」


「えっ?」


は、反応が鈍いって


「失礼ね」


「クククク…ば~か」


「馬鹿じゃないし」


言いながら、ますます触ってるし。


「ァッ」


服の上から胸の頂を指で押さえられて…


まるで電気が走ったみたいに


「感じたか?」


「……」


「菜摘」


「ば、馬鹿」


樹から離れようとすると抱き寄せられて膝の上に


「逃げんな」


「……」


恥ずかしくて目が合わせられない。


顎に手を掛けられ目を合わせ


「俺から逃げんなよ。てか逃がさないし」


「た、たつき…」


樹の首にしがみついて樹の耳元で


「逃げないから…離れないから」


「ん」


優しく抱きしめてくれた。



< 49 / 538 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop