てがみ~未来への約束~
沈みきった気持ちのまま、

私は静かに

「……はい」

と答えるしか出来なかった。


それを訊いたかーくんは、

こくんと頷くと席へと戻った。


「じゃあ、

 お昼休みにいちゃつこうね。

 ね、つぐみちゃん」


にっこりと満面の笑みを浮かべて、

羽村さんが声を潜めて言うと

ようやく肩にあった呪縛が解かれた。


それよりも、

私の心に出来た呪縛を

これからどうしていけばいいんだろう。






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