てがみ~未来への約束~
まともに会話せずに数日が過ぎた。


今日は久し振りに

課長から残業を頼まれた。


他の人からの伝言で、だけれど。


5時のチャイムが流れると、

同僚が次々と部屋を後にする。


私はみんなに挨拶を交わしながら、

人の流れに逆行するように

とある部屋へと足早に向かった。


早く残業を終わらせて家に帰ろう。


課長が終わるまでいるかは分からないけれど、

空気の重く感じる会社に

そう長くはいたくないから。








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