てがみ~未来への約束~
小さく頷いてから静かに席を立つ。

「あれ、つぐみちゃん。

 ちょっと休憩でもするのぉ?

 だったら俺も一緒に行っちゃおうかな」

隣の羽村さんが、

へらへらと笑いながら声をかけてくる。

その態度にカチンとしつつも、

「違いますから、

 羽村さんは絶対に来ないでください」

と静かに、でもハッキリと告げる。

その言葉が少しきいたのか、

羽村さんは

「はいはい」と言いながら

ひらひらと手を振った。

今、羽村さんに来てもらっても

正直すごく困る。

他の社員もいることだし、

きっとついてくる様なことはしないだろう。

そう思いながら、部署を後にした。








< 148 / 274 >

この作品をシェア

pagetop