てがみ~未来への約束~

着信メール・2通

ずしんと重い心のまま、

段ボール箱を抱えて受付へ向かう。


こんな状態の私が、

会社の顔である受け付けなんて

ちゃんと務まるのかな……。


そう思って、小さくため息をつく。


さっき通ったばかりの会社の出入口。


その真正面に構える

真っ白なデスクの前に立つと、

それまで抱えていた段ボールを置いて

深く一礼した。


「本日付で異動してきました、

 箕輪つぐみと申します。

 よろしくお願い致します」


言い終わり静かに息を吐いてから、

ゆっくりと頭をあげた。









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