てがみ~未来への約束~
「ほら、コップ出して」


本当はお酒なんて飲む気になれないのに、

先輩である羽村さんの誘いを、

無碍にすることなんて出来ない。


仕方なく、

空っぽになっているコップを

羽村さんに差し出す。


「あ、ちょっとでいいですから」


私の言葉なんて、

羽村さんの耳にはちっとも届いていない。


虚しいことに、

羽村さんはビールを並々と注いで、

にっこりと笑った。



< 37 / 274 >

この作品をシェア

pagetop