てがみ~未来への約束~
「残念だけど、

 今日はコレで我慢してあげる。

 つぐみちゃんの唇、

 味わえただけでもよしとするかな」


「……」



羽村さんは一体、

何を考えてるんだろう。


好きでもない女の人と、

こういうことするのは、

羽村さんにとって

朝飯前なのかもしれない。



「大丈夫。

 もう、これで誰にも言わないから。

 今度はちゃんと、

 つぐみちゃんを食べさせてね」


「し、失礼します!」


私は怒鳴るような声を上げて、

急いで部屋を後にした。



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