Sweet Life(番外編)



「特別だ、宿題見てやる」


「えっ?本当?」


「そんな辛気臭い膨れっ面見てたら福の神が逃げて貧乏神が寄ってくる」


び、貧乏神が?


「それは困る。貧乏神にとり憑かれたら折角賢くなった私の頭が馬鹿に」


「ん?お前今何を言った?」


怪訝そうに私の顔を覗き込む。


「いや、だからね。折角賢くなったのが」


「誰が賢くなったって?」


「えっ?」


誰がって私以外にいるって言おうとしたんだけど顔が怖い。


「だいたい貧乏神って人を貧乏にするんだ。馬鹿にするんじゃない」


あ~何にも知らないのね。


「馬鹿になると言うことは仕事が出来ないってこと。と言うことは貧乏に」


「何か変な理屈」


「そう?」


「いや、その前にまだ頭がいいってわけないから」


「…」


「納得してないって顔だな」


だって


「よし、じゃあ宿題やれ」


「えっ?見てくれるんじゃ」


「頭がいいか見てやる」


「えっ、ちょっと」


部屋に連れ込まれ宿題を。



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