Sweet Life(番外編)



後片付けをしてお掃除。


あれ?これは…引き出しの整理をしていたら


「掃除サボって何してんの?ん?何だそれ」


覗き込んで


「これね私が初めて作詞作曲した楽譜」


「お前が作った曲?」


驚いたような


「これでも一応幼稚園からピアノやっ てたんですけど」


「ピアノ?」


「うん。中一の時に作ったの」


「へぇ」


楽譜を手に取って


「ませた歌詞だな」


確かに恋愛の詞だもん。


「ちょうど初恋のど真ん中にいた時だったから」


あの子どうしてんのかな?


「へぇ~初恋の奴に捧げた曲か」


何か目が意地悪く光ってない?


「コイツとファーストキスしたんだ。 俺が初めての相手だって言ったのは嘘 だったんだ」


へっ?


「あ~俺馬鹿だよな。お前の初恋もファーストキスも俺だってずっと信じてたのに」


はぁ?


「何かめっちゃ落ち込んできた」


部屋から出て行った。


えっ、う、嘘でしょう?


やだ、どうしよう。


ご機嫌直して貰わないと。





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