龍王 【完】
「はい。でも引退は総長だけですよね。匠さん。」

「イヤ。俺もだよ。」

「副総長もですか?」

「あぁ。だから、総長になるとともに幹部も決めて
ほしいんだよ。俺達が居る間に…」

「來斗さんもですか?」

「まぁな。准。」

ここまで話すと准は俯いてしまった。

「准、俺がお前を選んだのは、萌佳の護衛をやりきったし、
1年達を纏めきったからだ。だから、14代目を任せたい。」

「総長、1日考えさせて下さい。すみません。
明日、返事してもいいですか?」

俺が『あぁ』と言うと『ありがとうございます』と言うと
幹部室を後にした。入れ違いに萌佳と真帆が戻って来た。
< 226 / 698 >

この作品をシェア

pagetop