龍王 【完】
もう少しで車って所で

「北条さん…北条さん…む、息子さんが―…」

玄関先で呼んでいた。

望になんかあったのか?

わからないから俺だけで行こう。

「萌佳、お袋と車で待ってろ。
変わったことだったら電話するから…」

頷く萌佳に任せて病院に戻った。

「あのうー」

「着いて来て下さい。
目を覚まされました。」
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