龍王 【完】
「そんな女だからこそ、斗輝が惚れたんだよ。
守りてー存在なんだ。
昨日、ここに来て空に呟く姿が今にも消えそうで辛かった」

「萌佳ね。昨日、寝ながら泣いてた。気づかないふりもしたし今朝も触れてないわ。」

まだ、何かあるのか?アイツの抱えるもの。

「1時間目が、終わったら連れて来るね。私は授業に出るから…」

と出て行った。

「斗輝、まだあるんかなぁー。」

「わかんねぇけど、でも、どんな事でも守ってやるし離さねぇよ。」

1時間目が終るのを待った。
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