龍王 【完】
面子だってそうだな…

残り数日で毎日いたこの場所も来る回数が減る。

この時は帰ってから聞かされる言葉に驚くとは
思わなかった。

いつものように車に乗り込み家に戻った。

「ただいま」

と言いながらリビングに行くと親父と萌佳が
テレビに夢中だな。

「ただいま」

もう一度言う俺。

「「おかえり」」

重なる二人に妬く俺。
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