龍王 【完】
そして、周りは『嘘ーいやぁぁぁ…』とあちこち悲鳴をあげた。

龍王の斗輝のファンの子など、好きな人もいるのだろう。

突然、現れた私だから…

『ごめんなさい…』そう思った。

すると、真帆が『大丈夫よ。』と言った。

また、廊下が騒がしくなってクラスに3人が現れた。

「真帆、准達、ありがとな。」

「いえ、総長。」

「萌佳、真帆、屋上行くぞ!」

斗輝に言われて私達は立ち上がると、准が『いってらっしゃい』と見送ってくれた。

屋上までの間、悲鳴も聞いたし視線も刺さるくらいに痛かった。

屋上に入るとホッとした。

「萌佳これからしばらくは、注目されたりするけど、俺達が守るから…安心してろ。」

「ううん。」

斗輝に言われてドキドキした。
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