114歳の美女
 智也が花香に向って頭を下げた。


 「先日は、悪かった。どうしても謝りたくて」
 「謝るだけどすか」


 花香が意地悪な顔をした。


 「えっ、では、どうすれば・・・」
 「許して欲しいなら、条件が」


 花香が含み笑いをした。


 「条件?」

 条件があると聞いて、智也はどきっとした。


 「今から、あての家に行って話し合う事どす」
 「・・・」

 「話し合い次第では、許して上げてもよろしいで」
 「分かった。その通りにしよう」

 (女は何を考えているのか、さっぱりわからない。男とは全く違う異星人だ)

 智也は花香が自分に何を求めているのか、理解が出来なかった。


 「話が纏まったら、ここを閉めますで」


 二人は錦市場からちょっと行った所にある、花香のマンションに向った。

 智也はその日、花香のマンションに泊まった。




 


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