先生に片想い♡
あたしはペンをもったまま肘を机について手に顎をのせて悠くんをみる。

「俺の事か?」

…はい?
「違うって」

「知ってる(笑) まあ俺は嬉しいけど」

そう言って笑った。
嬉しい……だけか。

「気持ちは受け取ってもらえないのかなぁ?」

「そりゃぁわかんねぇけど」

そうだよねぇ。
隼人くんが決めることだもんねぇ。

「あのね、お兄ちゃんの高校の時の親友?…今も親友だけどその人の事を好きになっちゃった。」

あたしはため息交じりに言いながら目線を下げてノートを見る。
年上すぎるよね。
それに会いたい時あえないもん…

「そいつは今なにしてんの?」

「うちに時々勉強教えにきてる」

複雑だよねぇ…
隼人くんはあたしを"妹"としてしかみてないし…


「………で?」

「え?」

「それで?」

「諦めた方がいいのかな?」

ウザいだけだろうし……


「好きなんだろ?」

あたしは頷く。
好きだけど…
彼女もいるから諦めないといけないかなって考えたり………

「なら好きでいいんじゃないのか?9歳差くらい、いいと思うけど?」

「けど、好きな人は彼女と二年くらい続いてるしあたしは叶わない恋だし……」

好きになってるけど諦めないと好きでいてもだめだよね…
隼人くん、結婚しそうだもん。
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