執事の秘密
私が首を傾げて、意味が分からないというような顔をしてると、瀧本くんがはぁ…とため息をついた。
「違う。言い方変える。あいつのことどう思ってんの?」
どう思ってる?それは……
「どういうこと?」
「恋愛感情で好きか嫌いか!」
勢いよく言った瀧本くんに少し驚きながらもあぁ、と言って答える。
「好きっちゃ好きだけど、恋愛感情じゃなくて家族愛みたいな?父親的存在かな?」
私が言うと、瀧本くんはふぅ…と安堵の息を吐いて、ちょっと嬉しそうな顔になる。