八一ト
「クローバーは幸せを―――」
呼ぶからねって言おうとした途端
私から見える景色が
早くなって
気が付いたら私は恋次の胸の中
「恋次―――?」
恋次の腕は私を強く抱きしめた
恋次の胸元に顔を埋める
というか恋次が強くて身動きが
出来なかった
「……マジ
サンキュー、な」
恋次の低くて掠れた声
だけど
しっかりした通る声が聞こえて
「…泣いてる?」
「泣いてねーよ」
泣いてるじゃん…
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