八一ト

「おう」

せんじの腕が離れて
私達は笑い合った


「恋次ってな
結構人見知り激しいやん?

いつでも周りを威嚇してばっか
やった


……けど」


「けど?」


「初めて好きになった子が
出来たんや」

「好きになった子?」

「うん
それがヒナちゃんや」

「私?」

そうなんだ…

私が恋次の初めての
好きな子が私だったんだ…




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