年下彼女に負ける俺-2-

*:やっぱ好きなんです。

季節はすっかり秋になり、葉の色は緑から赤や黄色に変わっていた。

私はそんな景色を眺めながら廊下を歩く。




「そういえば、今度聡ちゃんの誕生日だ…」


ボケーっとしながら教室に着いて中に入ると、そこには浅間がいた。





まだ9月の初めごろ、彼に告白された私。

最初は意識しちゃってなかなか普通にできなかったけど、今では普通に仲のいい友達だ。





「やー浅間君、今日は早いんだね。」


「それはお前もだろ。」


はいはい…なんて小さく呟きながら彼の隣の席に座れば、疑問に思ったことを聞いてみる。





「ねえ…男ってプレゼントにどういうものが欲しかったりするの?」


「それって、俺のお前への気持ちを知ってて聞いてんの?」


「そうだけど?っていうか、私ら友達じゃん。」



私がそう言うと、浅間は溜め息をした。
< 2 / 35 >

この作品をシェア

pagetop