幼なじみ

すれ違った想い


雪奈side


昨日、学校が終わってから家まで歩いて送ってくれた門脇くん。

「明日も、朝迎えに来るよ。」

と言った門脇くんに、

「いいよ・・・ものすごい遠回りになっちゃうし・・・」

と言ったあたし。

すると門脇くんは、

「いいんだよ。俺が雪奈ちゃんと一緒に学校行きたいから・・・それに、もう須原と一緒にいさせたくない・・・明日からは俺が自転車で迎えに来るから。」

門脇くん・・・大丈夫なのに・・・かっちゃんとはもう一緒にいることないのに・・・
かっちゃんに顔見たくないって言われたんだもん・・・

そう思っていたあたしの顔を見て、門脇くんは耳元で、

「俺、雪奈ちゃんの彼氏だろ?遠慮しないで・・・ね?」

と優しい声で囁いた。

「ありがとう・・・門脇くん。」


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