幼なじみ

辛い想い


雪奈side


門脇くんと付き合い始めて1週間。
毎日あたしを自転車で送り迎えしてくれる門脇くん。
門脇くんの腰に腕を回していると、かっちゃんの背中の感触を忘れそうになる・・・

「雪奈ちゃん、今日さぁ、放課後デートしない?」

「うん・・・」

「どこか行きたいとこある?もしなかったら、パフェでも食べに行かない?雪奈ちゃん、パフェ好きだって言ってたから。」

「うん!ありがとう♪」

あたしのことをいつも気にかけてくれる門脇くん。
本当に優しいんだ。
こんな風に、門脇くんと毎日一緒に過ごしてたら、かっちゃんと過ごした日のことも忘れられるのかな・・・
あの約束も忘れられるのかな・・・

でも、そんなことは無理なことだって、あたしが1番よくわかってたんだ。
かっちゃんと顔を合わさなくなってから、あたし、眠れてないんだ。
ご飯もあまり喉を通らない・・・


ダメダメ!しっかりしなきゃね!






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