裸とスーツ 【密フェチ】
与えられる愛撫。
乱れるわたしを冷静に観察するように、余裕の笑みすら口元に浮かべ、見下ろす彼。
わたしだけが一方的に暴かれて、翻弄されて、彼はスーツを纏ったままで。
不公平で、羞恥心が限界を超えて、頭がおかしくなりそうで――
いつも以上に、興奮する。
「遠野くん……」
スーツにこんな使い方があるなんて、初めて知った。
「……恥ずかしい」
「それがイイくせに」
どうしよう、わたし
明日から会社で彼のスーツ姿を直視できない。
-END-