《短編》空を泳ぐ魚2
お付き合いが許されたのは良いが、清水はいつもと一切変わりなくて。
相変わらず、甘いムードなんて存在していない。
手伝うのが面倒だったので数学は、
桜井先生に“お願い”をしてみると、アッサリ課題を提出しなくても良くなって。
よっぽどバラされたくない秘密があるらしい。
未だに俺は、桜井先生に避けられ続けているけど。
ついでなので、白石のことも“お願い”をしておいた。
来年もあいつの顔なんて見たくないからだ。
便利な…
じゃなくて優しい桜井先生に、感謝しなければならないのかもしれない。
卒業式までの間、清水は大人しく俺の家に通い続けてくれた。
俺のことを好きになってくれたのか、はたまたよっぽど卒業したいのか。
滞りなく終わった卒業式。
感無量の俺は、何だか泣いちゃいそうで。
だけど担任教師の気持ち悪い涙の所為で、俺の涙は引いてしまった。
どうやら問題児二人が無事に卒業したことへの、安堵感もあるみたいだが。
そりゃ、清水の担任なんか本当に大変だったろうから。
だけど俺、就職失敗して本当に良かった。
じゃなきゃ俺達は、一生出会うことだってなかったろうから。
これはもぉ、きっと運命なのだろうと思った。
やる気のなかった教師生活だけど、少しだけ楽しいとも思えてきたし。
何より清水が居れば、どんな生活だってわりと楽しく過ごせそうだし。
「清水、おめでとう。」
「あら、ありがとう。」
珍しく清水は、俺に笑顔を向けてくれた。
きっと、嬉しくて堪らないのだろうな、と。
その笑顔の真意なんて、知る由もなかったからさ。
相変わらず、甘いムードなんて存在していない。
手伝うのが面倒だったので数学は、
桜井先生に“お願い”をしてみると、アッサリ課題を提出しなくても良くなって。
よっぽどバラされたくない秘密があるらしい。
未だに俺は、桜井先生に避けられ続けているけど。
ついでなので、白石のことも“お願い”をしておいた。
来年もあいつの顔なんて見たくないからだ。
便利な…
じゃなくて優しい桜井先生に、感謝しなければならないのかもしれない。
卒業式までの間、清水は大人しく俺の家に通い続けてくれた。
俺のことを好きになってくれたのか、はたまたよっぽど卒業したいのか。
滞りなく終わった卒業式。
感無量の俺は、何だか泣いちゃいそうで。
だけど担任教師の気持ち悪い涙の所為で、俺の涙は引いてしまった。
どうやら問題児二人が無事に卒業したことへの、安堵感もあるみたいだが。
そりゃ、清水の担任なんか本当に大変だったろうから。
だけど俺、就職失敗して本当に良かった。
じゃなきゃ俺達は、一生出会うことだってなかったろうから。
これはもぉ、きっと運命なのだろうと思った。
やる気のなかった教師生活だけど、少しだけ楽しいとも思えてきたし。
何より清水が居れば、どんな生活だってわりと楽しく過ごせそうだし。
「清水、おめでとう。」
「あら、ありがとう。」
珍しく清水は、俺に笑顔を向けてくれた。
きっと、嬉しくて堪らないのだろうな、と。
その笑顔の真意なんて、知る由もなかったからさ。