《短編》空を泳ぐ魚2
「…セナちゃん、嘘だろぉ?」


「嘘じゃないって。」


抱きつく俺に、清水は一刀両断に言葉を投げて。


泣きそうになった。



「絶っ対、別れてやらねぇからな?」


「ハァ?!
そんなの通用するわけないでしょ?!」


「お前こそ、通用するわけねぇだろ?!」


頬を膨らませた清水は、俺を睨むように次の考えを巡らせて。


言葉を見つけられるより先に、その唇を塞いだ。



「…俺なしじゃダメなくせに。」


「―――ッ!」


唇の端を上げて言う俺に絶句したような顔で清水は、

逃げ場所を探そうと視線を動かす。



「ちょっ、離せ変態!!」



変態、って。



「…離して欲しけりゃ、二度と“別れる”なんて言わないって誓う?」


「―――ッ!」


何も言えなくなった清水に、見せつけるように勝ち誇った顔を向けた。


答えが聞かれなかったので、そのままベッドに押し倒しちゃって。


離す気なんかないし、別れてもやらないよ。


だって俺、こんなに好きなんだから。











END


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