オレ様な先輩に恋をした!?

 軽くそいつを睨んでると



 次は芽衣歌が口を開いた。



 「先輩は、あたしのこと好きですか…?」



 「……」


 なんて言えばいいんだろう


 もちろん、オレは芽衣歌が好きだ。


 でも、どこがって聞かれたら、


 今のオレには詳しく答える自信は


 あんまりない…



 必然的に黙ってしまうオレを


 寂しそうな顔で見つめた芽衣歌は急に



 走りだした。



 「芽衣歌っ」


 呼んだのに、全然気づいてない…


 追い掛けようとしたら



 腕を引っ張られた。


 「なんだよ」


 「怖いですよぉ…先輩」


 「良いから、離してくんねぇ?」


 「イヤですよ…」


 「は?」


 何なんだよコイツ…
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