君のために俺がいる
見つけた

編入

『清鏡学園』・・・ここらではかなり有名な、お金持ち校だ。教員はもちろん、生徒たちも正真正銘お金持ちの子供。


そんなところに、俺は編入するんだ。


目的??

それは、俺の初恋の相手”木下理香”を見つけるためさ。


「君が黒木嶺夜くんだね??まさか、奨学金で編入をして来る子がいるなんて驚きだよ」

「そうですか」


俺も驚きだよ。こんな簡単に入れるなんて。



話がズレたから、戻そう。

木下理香はお金持ちの家の子さ。
なのに、小学校は普通の学校だった。

理香は可愛いから、みんなに大人気だった。でも、俺に”しか”懐かなかった。


「君のクラスはA組だ。これからも、勉強に励むように」

「分かりました」


頑張るも何も、簡単すぎなんだよ。俺が通ってた学校のが、難しかったっての。


じゃなくて、


あいつは知らないあいだに転校していて居なかった。

で、高校になり、新聞に理香の写真とこの学校の紹介がされてたんだ。

見つけるのは簡単だったぜ??

何たって有名だからな。

「じゃあ、教室に行ってくれ」

「はい」


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