未来へのボール*SPRING*

Ⅴ 理由


〔side朔杜〕

「…これが俺が知ってる全てだ。」


今でも分からない。

何故姿を消したのか。


「よく知ってますね。」


今目の前にいる彼女は

中学の頃と大分変わっていた。


ショートヘヤーだった髪は伸びて

セミロングになっていて、

その整った顔には赤い縁の

眼鏡がついていた。





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