ノクターン
5楽章:確かな時間
【未来】



先生の気持ちを知ってからもうすぐ1ヶ月。



何の進展もない。



あれから音楽室には行き辛くて、授業以外では寄りつかなくなった。



先生は毎日電話をくれる。



休み時間にはあたしからメールしたり…。



でも、そろそろあたしの心も限界に達する。



やっぱり先生に会いたい。



2人きりで会いたい。



でも、迷惑なんじゃないか。とか、誰かにあたしの気持ちが気づかれるんじゃないかって…。



不安ばかりが襲ってきて、あたしの足は音楽室には向こうとしない…。



あたしはいつからこんなに臆病になったんだろう。



「未来、あたし帰るからね?未来も帰る?」

「あたしは残る♪デートとかってマジうらやましい!!」



遥は時田君とじゃなくて、他校の同い年の人とイイ感じになってる。



まぁ、よくある事です。


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