ノクターン
「上手じゃない♪井上さん、合唱部の伴奏やらない?」

「えっ!?あ、それは…。」



あたしは合唱部に入る気なんて全くない。



第一、あたしに合唱部は合わないもん。



「石田先生、それは困ります。井上はうちの部活でキーボードにもらいますよ。」

「えぇぇ!?」



急に先生が口を開いたと思ったら…。



「困ったわね…。私も欲しいわ~♪まぁ、夏休み明けまでに考えておいて♪」

「はい…。」



そう言って石田先生は音楽室を出て行った。



急に静かになる音楽室…。



「めずらしいな。井上が来るなんて。」



学校ではあたしを井上と呼ぶ先生。



「ピアノ弾きに来たんじゃないんだろ?」

「うん。先生に会いに来た。」

「カワイイ事言ってんじゃねぇよ////」



先生…。



照れてる♪


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