夏色ファントム
迷った先で出会ったモノ

8月中旬。
高校二年を満喫していた俺の元に、一通の手紙が届いた。

ちょうどクラスの友達と海に行こうだの、花火しようだの予定を練っていた。

その矢先にじーちゃんからの手紙。
俺は泣く泣く海を諦め、じーちゃんの住む山に向かうこととなった。

「俺だって海に行きたかったよ!」

何にもない山奥で叫ぶ。

俺が到着するなり、じーちゃんは、

「山菜採ってこい」

と籠を渡してきた。

正直言って、素人の俺には山菜と雑草の区別なんかつかない。

そして、じーちゃんが何を考えているのかも分からない。

俺は大きくため息をついた。

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