恋人のルール(ベリーズカフェバージョン)
店の扉が閉まる音で、フッと肩に入っていた力が抜けた。


グラスを掴む手が微かに震えている。
 
 
これでもう会わないと言うのに、陽斗は一度も振り向いてくれなかった。


そんな陽斗が腹立たしい。


あたしは愛されていなかったんだ。
 

陽斗を想って、泣かないんだから。


「マスター!もう一杯下さいっ!」
 

彩乃は手を上げて、カウンター中にいるマスターに向かって言った。


ひとり、ヴァイオレット・フィズを飲んでいると、だんだんと腹が立ってきた。



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