桜が求めた愛の行方

『うん!とってもしっくりくるわ!』

満足そうに頷いた。
京子さんの頭の中は、いったい
どんなコンセプトがあるのかしら……

『それに!こんないい男は探しても
 そう見つからないわよ!』

『僕でよければいいですよ』

『ニール!!』
『本当?!』

『ちょうど休暇中で暇してたし、
 ウェディングドレスを着たさくらの隣
 なんてもう一生無理だろうから光栄だな』

『ニール、何か企んでるでしょう?』

『ベイビー、君はいつもそうやって
 僕の事を疑うんだから』

『だって怪しい……』

『良かった!!
 さくらちゃん、相手がニールさんなら
 引き受けてくれるわよね?』

まったくもう……
京子さんの喜び様を見てお断りします!
なんて、とても言えない。
勇斗はどう思うかしら……

『一応、勇斗にも確認してみないと……』

『やったー!!』

『いえだから京子さん、まだオーケーって』

『勇斗君にノーは言わせないわよ!!』

『そう、ですか……』

京子さんは、飛び上がって喜んでから
早速、これからの予定を打合せして
最後にさりげなく、ニールと連絡先を
交換して帰って行った。

< 91 / 249 >

この作品をシェア

pagetop