悪魔のようなアナタ ~with.Reiji 2~



「ついに結婚か~。なんだか娘を嫁に出す気分だよ」

「課長……」

「幸せになってね、灯里ちゃん。そういえば、式はどうするんだい?」


山岡課長の言葉に、灯里は軽く首を振った。


「実はまだ決まってなくて。多分来年になると思います」

「決まったらぜひ呼んでね。二次会でもいいからさ」

「はいっ!」


灯里は大きく頷いた。


……お世話になった会社。

……お世話になった人たち。


この会社で学んだことを次の会社でも生かしたい。

灯里は感謝を胸に、もう一度ぺこりと頭を下げた。


< 180 / 222 >

この作品をシェア

pagetop