girl -恋を望む少女たち-

Ⅲ 私



「こーんにーちはー!」
「店長!差し入れでーす!」
あれからというもの、黒沢君とめちゃくちゃ仲良くなった。
どれくらいかというと、メアド教えちゃうくらい。
正直、美優に『それが普通だから。』って
言われたけど私には大きな進歩。

今日もバイト先に一緒に来た。
もうすっかり仲良しで美優に嫉妬されたぐらい。
「美優~、差し入れ―!はい、店長も。」
私の特製クッキー。
「黒沢君も!」
「おっ!ありがとなっ!」
ニカっと笑う、黒沢君。
かっこいいよ。だけど好きではない。
なにこれ。
こんなものかな。
「さっ、働いてちょうだい!」
「「「はーい!!!」」」
最近、仕事が楽しい。
これも店長と黒沢君のおかげかな。
まぁ美優はおいといて。


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